2015年3月8日日曜日

研修報告: スウェーデン教育視察 8日目

こんにちは!
本日はエクランダ基礎学校と日本人補習校に訪問しました。

まずはエクランダ基礎学校について紹介します!


エクランダ基礎学校は、6歳から12歳までの子どもが600人ほど通っている学校です。
また、豊かな自然に囲まれた場所に立地しており、校舎も綺麗で、素敵なところでした!

先生方のお話をお聞きしながら感じたのは先生同士の話し合いや保護者との話し合い等、多方面との繋がりを大切にしているんだなということです。

子どもの将来についてを深く考えている先生、すごいな...と感じ、訪問して10分もしないうちに学ぶことばかりでした...!

そして、授業の様子も見学させていただいたのですが、なるほど、と思ったことがまず1つ!
それは、10歳から12歳の22人のクラスの子どもたちが2つに分かれて図工と音楽の授業を受けていたことです。
お気づきかと思いますが、11人ずつになれば人数も減り、先生と子どもの距離がぐっと近くなります!
日本でも行われているかとは思いますが、双方にとって良いことだよなぁと改めて思いました。

まず、図工の授業についてです。
図工では、映画を作ろう!というもので、それぞれの子どもが自分のヒーローを決めてグループごとにそのヒーローを登場人物としてストーリーを考え、紙で人形を作り、映画を撮るといったものでした。(完成作品を見たい...)
子ども一人ひとりが主役になれる内容だなと感じました!
もの作りが好きな自分にとっては、私も混ぜて!という気持ちに...。まぁ、それは置いておくとして、やはり印象的だったのは、子どもたちの目がキラキラしていたことです。楽しんで何かに取り組めることの素晴らしさとそれが可能な環境が整っていることの大切さを感じました。

わたしは音楽の授業を見させてもらいました。

1コマの授業の中で、音楽の歴史、曲の構成、歌、ギター練習、とさまざまなことをやっていました。日本では1コマの授業で歌とリコーダーのみ、といったように1つのことに時間をかけて取り組むので驚きました。

歌の時間に歌っていた曲は子どもたちが選んだらしく、早口言葉の歌でした。子どもたちが楽しそうに歌う様子が見られ、先生は子どもの発音練習になるから良いと言っていました。ギターではグループ毎に他教室や廊下で練習をしていました。先生に見られていなくても自主的に一生懸命練習している姿はとても新鮮でした。

そしてお昼には給食もいただくことができました!!
スウェーデンの家庭料理の代表とされるミートボールやマッシュポテトなど、どれも美味しいものばかりで、ついつい取りすぎてしまう…
食べ物の誘惑には勝てませんね。

また、用意してくださった紙ナフキンが黄色と青のセットでスウェーデン国旗の色だ!と思いつつ、スウェーデンで食べるお昼はこれが最後なのか~としみじみ感じたりなんかしていました。


午後は就学前学級と、日本で言う学童保育(余暇教育)にお邪魔させていただきました。
学童保育の"Nature"という分野で行く森に案内していただきましたが、パンを焼く釜のようなものが作られていたり、子ども達の秘密基地が木で作られていたりするのを拝見し、自然を遊びの場として作り上げることができるような時間を設けることで、物に頼らず遊びを創造することができるのではないかと考えたりしました。とても敷地の広い学校でした。

16時半から18時まではヨテボリ日本人補習校にお邪魔しました。日本人補習校は、親の駐在や国際結婚などの理由からスウェーデンに住んでいる子どもたちが、金曜日の16時から18時の2時間だけ通っています。家庭で日本語を使って生活していることが入校条件になっていて、日本に帰国予定があるため日本と学習進度を合わせるためや、将来子どもが日本に住むことを望んだときに生活に苦労しないようにという思いから親のすすめで通っている子どもがいます。
昼間はスウェーデンの学校やインターナショナルスクールに通い、補習校では日本の国語と算数を勉強しています。
補習校の教員は日本でいう高校を卒業していることだけが条件で、教員免許等は必要ないそうです。ですが現在は教員数が少なく、イベントの運営やHPの管理などは保護者の方々が行っているそうです。 これまで見たスウェーデンの基礎学校の様子と、馴染みのある日本の教育の様子を比べることができ、とてもよい経験となりました。

二校見学させていただいた後は、スウェーデンでの最後の晩餐。


いつも通りホテルで食べるビュッフェでしたが、少しお酒も入りつつ、先生方とリフレクションを交えながら語り合うことができ、非常に有意義な最後の晩餐を過ごすことができました。
この様な機会を設けていただいたからこそ、先生方とお会いでき、教育に関する視野を広げることができたと思います。

ありがとうございました。

さて、明日からはロンドン!!スウェーデンとのさようならは悲しいけれど、この旅も残すところあと2日。
楽しみたいと思います!!
待ってろロンドン!
(担当: 上原瑛美)
 
 
※本事業は、信州大学知の森基金を活用したグローバル人材育成のための短期学生海外派遣プログラムの助成を受けて実施されています。

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